2015 年 58 巻 8 号 p. 597-605
本稿では,人工知能の近年の発展,特に最近大きな注目を集めているディープラーニングに焦点を当て,その研究の動向を解説する。画像認識等に用いられる畳み込みニューラルネットワーク,リカレントニューラルネットワーク,あるいは強化学習との組み合わせについて述べる。さらに,今後のディープラーニングの発展について述べる。そして,データ共有におけるディープラーニングの適用の可能性について,データベースの統合,画像認識の活用という2点から説明する。最後に,ディープラーニングを活用することによる日本のものづくりの可能性を述べ,本稿をまとめる。