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情報管理
Vol. 59 (2016) No. 12 p. 878

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http://doi.org/10.1241/johokanri.59.878

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編集後記

3月になるたびに2011年3月11日を思い起こします。今号では,シミュレーション技術・センシング・ICTを統合して減災力の強化を図る取り組みを紹介します。「減災」という言葉は「防災」ほど使われていないようですが,もっと意識していい言葉だと思います。巨大災害に対しては,被害が出ることを前提に考えなければなりません。その被害を最小にして早期に災害を乗り越えていけるような現実的な対応が減災だからです。

サイバー空間においてもリスクゼロ,安全神話はありえません。「サイバースペースとセキュリティー」は,今回最終回を迎えます。4か月で6回の短期集中連載,いかがでしたか。技術と社会,そして人間存在のありようとその変化を知り,人間の本質に寄り添う科学技術を考えることが必須な時代です。そのことを意識しつつ,本連載では領域を広げて執筆を依頼しました。

情報の活用という観点で,いまの時代は統計的素養が不可欠です。冒頭の講演録は統計学に関する基本的なポイントを平易に解説しています。また統計データのリンクトオープンデータ化,シソーラスのリンクトデータ化の記事は,情報資産を有効に活用する取り組みとして取り上げました。

青空文庫のコンテンツの充実を知る人は多くても,ボランティアベースの取り組みの歴史と成果はあまり知られていないと思います。青空文庫が共同作業を通じて,コンテンツだけでなくツールを開発し,知恵を蓄積していることを知りました。改めて活動に参加された方々に敬意を表したいと思います。決して平坦(へいたん)ではなかった行程で「ある者は幻滅と失望とともに場を離れ……」のくだりを読んで,真剣であるがゆえの対立と挫折の歴史を感じつつ,それを乗り越えて今日まで青空文庫の取り組みが続いていることを感謝とともに受け止めました。開かれた共同作業,開かれた情報資産。パブリックドメインの青空文庫が必要な協力者を得て,今後とも着実に歩みを続けられるよう祈ります。(KM)

次号予定

  • ●   デジタル・フォレンジック:インシデント時の証拠保全のための技術
  • ●   オープンデータが持つ「データ開放」の意味を再考する:自由な利用と再利用の担保に向けて
  • ●   エビデンスに基づく教育:研究の政策活用を考える
  • ●   OECD生徒の学習到達度調査(PISA調査)の実施とデータ利用:PISA 2015年調査の日本における実施から
  • ●   日本分析化学会欧文誌の情報発信強化策
  • ●   論文投稿プロセスを変革する共同ライティングツールOverleaf

編集委員会

  • <委員長>小賀坂康志(科学技術振興機構)
  • <編集委員> 江草由佳(国立教育政策研究所)・岡安渉子(富士通㈱)・小河邦雄(大正製薬㈱)・清田陽司(㈱ネクスト)・山下正隆(旭化成㈱)
  • 木村美実子・佐藤恵子・嶋田一義・坪井彩子・中村拓・火口正芳・日高真子・森亮樹・山崎美和・余頃祐介・米陀正英(以上 科学技術振興機構)

編集事務局

  • 木村美実子(事務局長)・石井節子・酒井加代子・
  • 大井喜久子・中山広之(以上 科学技術振興機構)

版下作成・印刷

  • 昭和情報プロセス株式会社

発行

  • 国立研究開発法人科学技術振興機構
  • 〒102-8666 東京都千代田区四番町5番地3
  • 「情報管理」編集事務局
  • Tel. 03(5214)8406 Fax. 03(5214)8460
  • E-mail: joho-kan@jst.go.jp
  • http://jipsti.jst.go.jp/johokanri/

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