金木犀(きんもくせい)の香りに秋の訪れを感じます。
国立国会図書館がその名のとおり,国立図書館機能と国会図書館機能を併せもつことはよく知られています。しかし,国会図書館機能が第一義ということはあまり知られていないのではないでしょうか。私自身も,今回の原稿を読むまでは知りませんでした。また,『レファレンス』などの出版物があることは知っていましたが,国政課題に関する調査の成果がこれほど広範にWebで公開されているという認識はありませんでした。公平な立場で書かれた質の高い最新の調査結果は,もっと利用されていいと思います。国会図書館機能に焦点を当てた今回の解説,ぜひ参考になさってください。
AR(拡張現実)とVR(仮想現実)の違いをご存じでしょうか。毎日のように新聞などのメディアをにぎわすARとVRについてわかりやすく解説します。技術と現状,そして今後の可能性にも触れます。
ユーザーエクスペリエンス(UX)を取り上げたのは,Web媒体で頻繁にこの言葉を目にするようになったことがきっかけです。顧客にモノやサービスを提供するという従来の考え方に対して,最良の顧客体験を提供するという考え方は新鮮に感じられました。今回の解説を通じて,UXの概念に触れていただければと思います。
本号も引き続き,研究データ共有に関する記事を掲載いたします。意識調査を通じて研究現場の実態を明らかにする報告です。理念や政策と研究現場のギャップなど,今後のデータ共有を進めるうえで参考になる記事です。(KM)
vol. 59, no. 7(2016年10月号)「オープンアクセスとクリエイティブ・コモンズ採用における注意点」のp. 435,左段,下から7行目に誤りがありました。お詫びして訂正します。
誤:注1) 正:注3)
なお,Web版(PDF,HTML)は修正済みです。