岡山医学会雑誌
Online ISSN : 1882-4528
Print ISSN : 0030-1558
高圧窒素ボンベによる肝細胞核及び腹水肝癌細胞核の破砕とRNAポリメラーゼ活性におよぼす影響
美澄 博雅
著者情報
ジャーナル フリー

1973 年 85 巻 7-8 号 p. 387-391

詳細
抄録

細胞核の破砕方として高圧窒素ガスボンベを用いて,その破砕効果を検討した.
ラット肝細胞核を窒素で加圧,解除によって破砕した. 3mM MgCl2の存在下では末破壊核,核小体が残った. 0.02mM MgCl2存在下ではこれらは完全に破壊された.
AH-130細胞核をRNAポリメラーゼ抽出のために超音波処理すると, RNAポリメラーゼは失活した.他方,同様の条件下で高圧窒素ガスの加圧及び解除によって失活することなくRNAポリメラーゼを抽出した.

著者関連情報
© 岡山医学会
前の記事 次の記事
feedback
Top