Oncoplastic Breast Surgery
Online ISSN : 2432-4647
ISSN-L : 2432-4647
原著
Nipple Sparing Mastectomy(NSM)における自家組織を用いた乳房一次一期再建
佐々木 正浩関堂 充相原 有希子佐々木 薫渋谷 陽一郎大島 純弥
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2020 年 5 巻 1 号 p. 1-7

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抄録

序論:Nipple Sparing Mastectomy(以下NSM)における乳房一次再建では人工物を用いた再建が増加しているが,自家組織を用いた再建も重要な役割を果たしており,適応などに関して検討した。方法:NSM後にfree Deep inferior Epigastric Perforator flap (以下free DIEP flap),pedicled latissimus dorsi myocutaneous flap (以下LD) を用いて一次一期再建した症例を調査した。結果:症例は Free DIEP flap 9例,LD 19 例であった。切除検体重量は free DIEP flapが平均533g,LDが平均197gで,有意差を認めた。乳頭乳輪の術後頭側偏位は free DIEP flap 1 例,LD 1 例に認めた。考察:NSM後の乳房一次一期再建において,プロジェクション3.0cm 程度まで,切除検体重量200g 程度までが LD のよい適応であると考えられた。自家組織を用いれば,小さい乳房,下垂乳房でもよい対称性が得られ,かつ術後のNAC 頭側偏位も予防でき,また皮膚壊死が生じた場合でも安全に再建を完遂できた。

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© 2020 一般社団法人 日本乳房オンコプラスティックサージャリー学会
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