歯科基礎医学会雑誌
Print ISSN : 0385-0137
Plecoglossus altivelis Temminck et Schlegelの歯に関する研究
2) 板状歯 (分離小歯) および鱗の海産アユと湖産アユ間の形態差異について
駒田 格知
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19 巻 (1977) 2 号 p. 342-348

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抄録

海産アユと琵琶湖産アユの2者間で, 鱗と小歯 (板状歯) の成長と形態について比較検討し, 次の様な結果が得られた。
溯上期 (アユ標準体長5.0-8.0cm) の海産アユにおける鱗の長さおよび幅径は同時期の湖産アユの場合よりも長いが, 体長12.0cm以上に達するとこの差はみられなくなる。同様に, アユの削り歯を構成している分離小歯の長さおよび幅径も, 湖上期には海産アユの方が湖産アユの場合よりも有意に大きいが, 体長14.0cmに達すると2者間で差異が認められなくなる。また, これら小歯の崩出時期も海産アユで湖産アユの場合よりもやや先んずる。結局, アユの鱗および小歯の形成・崩出は海産アユで湖産アユの場合よりも早く, しかも溯上期には長さも幅径も大きい, しかし, 体長12.0cm以上に達するとその相違は全く認められなくなる。

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