歯科基礎医学会雑誌
Print ISSN : 0385-0137
疼痛感受性に及ぼすmelatoninの作用-第2報-
melatonin の hyperalgesia発現機構の解明
高橋 宏柴田 学大久保 つや子
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27 巻 (1985) 1 号 p. 123-131

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抄録

前報において, 明暗条件の変動によって疼痛閾値が顕著に変動し, 明条件でanalgesia, 暗条件においてhyperalgesiaが出現すること, 及び暗条件におけるhyperalgesiaの主体は松果体ホルモンであるmelatoninに帰すべきことを報告した。本報告はmelatoninのhyperalgesiaの作用機序解明を目的としての種々な実験の総括である。melatoninは脳内または慢性皮下投与実験においても明確なhyperalgesiaが生ずることを確認した。しかしtetrabenazine, α-methyldopa, haloperidol, tolazoline, phentolamine, propranololなどの薬物前処置によってhyperalgesiaは消失することからdopaminergic或はadrenergic mechanismsの関与が重要であることが示唆された。melatORinはmorphine鎮痛作用を著明に増強し, 松果体摘出動物ではmorphine鎮痛は出現しなかった。またmelatoninのhyperalgesiaもnaloxoneによって拮抗されることが確認された。このことからmelatonin作用には, 体内opioidが関与しているこが推定された。

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