歯科基礎医学会雑誌
Print ISSN : 0385-0137
ラット顎下腺及び舌下腺生体膜由来のエーテル型燐脂質の存在特性とリゾプラスメニルコリンアシルトランスフェラーゼ活性
岡田 明彦
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33 巻 (1991) 5 号 p. 428-445

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抄録

ラット顎下腺及び舌下腺におけるPme型, Pma型, 1, 2-diacyl型グリセロ燐脂質の存在比率はコリン燐脂質では, 顎下腺で各々5.3%, 20.6%, 74.1%, 舌下腺で3.9%, 16.2%, 79.9%, またエタノールアミン燐脂質では, 顎下腺で各々34.2%, 7.3%, 58.5%, 舌下腺で10.7%, 15.0%, 74.3%であった。各々の側鎖組成についてはPma型のsn-1位以外のすべてを明らかにした。総括すると, sn-1位は飽和型側鎖が64~84%を占めるのに対して, sn-2位では53~98%が不飽和脂肪酸であり, Pme型, 1, 2-diacyl型ではアラキドン酸が, Pma型ではオレイン酸が主要アシル鎖であった。
顎下腺及び舌下腺ミクロソームに認められたリゾプラスメニルコリン (リゾ-PmeC) アシルトランスフェラーゼ活性はアラキドノイルーおよびオレオイル-CoAに対して高い特異性を示した。この特性はPrmeCのsn-2位におけるアラキドン酸の比較的高い存在比率に見かけ上対応していたことから, 本酵素がPmeCのsn-2位へのアラキドン酸の選択的導入に機能している可能性が示唆された。

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