歯科基礎医学会雑誌
Print ISSN : 0385-0137
バキュロウイルス-昆虫細胞系を用いたリコンビナントヒト骨形成タンパク質の生産に関する研究
丸岡 豊
著者情報
ジャーナル フリー

36 巻 (1994) 2 号 p. 153-169

詳細
PDFをダウンロード (4579K) 発行機関連絡先
抄録

BMPは強力な骨誘導活性を持つ, TGF-βスーパーファミリーに属するタンパク質である。著者はPCRによって得たマウスBMP-2をプローブとして用い, ヒト胎盤cDNAライブラリーからhBMP-4のほぼ全長と思われるcDNAをクローニングした。このcDNAは従来報告されていたものと一部その塩基配列を異にしていた。このcDNAをバキュロウイルスの一種であるAcNPVが有する強力なポリヘドリンプロモーターの下流に接続し, 真核細胞である昆虫細胞内で組み換え型hBMP-4を発現させることを試みた。大量に発現したhBMP-4はそのほとんどが細胞内に蓄積しており, 培養上清中への分泌はほとんどなく, 発現量は72時間後にピークに達した。ウェスタンブロッティングの結果では天然型のものと比べて異なる分子量の位置に泳動された。これらの結果から, hBMP-4の昆虫細胞内での翻訳後修飾については, 哺乳類の系と異なっている可能性が示唆された。

著者関連情報
© 歯科基礎医学会
前の記事 次の記事

閲覧履歴
feedback
Top