歯科基礎医学会雑誌
Print ISSN : 0385-0137
ラットの実験的根尖病変における破骨細胞の出現動態と骨吸収能およびサイトカイン産生性について
石井(谷) 信之有輪 理彦崔 鍾石梅本 俊夫
著者情報
ジャーナル フリー

38 巻 (1996) 1 号 p. 14-20

詳細
PDFをダウンロード (2687K) 発行機関連絡先
抄録

根尖病変における歯槽骨の破壊には, 病巣において産生されるIL-1やTNFの関与が示唆されている。本研究では, ラットの根尖病変モデルを用いて根尖部歯槽骨の吸収と破骨細胞の出現動態の関連性を検索すると同時に破骨細胞の骨吸収性サイトカイン (IL-1とTNF) 産生性について検討した。
根尖病変における破骨細胞の出現は, 露髄後2日目にすでに認められ, 7日目に急激に増加した。また, 根尖部歯槽骨の吸収量と出現した破骨細胞数との間には相関性が認められた。さらに, 免疫染色およびin situ hybridizatlonの結果から破骨細胞は, IL-1αとTNFαを産生するが, IL-1β とTNFβは産生しないことが明らかになった。以上の実験結果から, ラットの根尖病変の成立において, 破骨細胞から産生されるIL-1α とTNFα が石井 (谷) 信之ほか: ラットの実験的根尖病変における破骨細胞の出現動態と骨吸収能およびサイトカイン産生性について根尖部歯槽骨の破壊に重要な役割を担っていることが示唆された。

著者関連情報
© 歯科基礎医学会
前の記事 次の記事

閲覧履歴
feedback
Top