歯科基礎医学会雑誌
Print ISSN : 0385-0137
Orientation of the Deep Part of the Human Temporal Muscle and Morphological Study of the Infratemporal Crest
Masayasu KageyamaIchizoh Itoh
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2003 年 45 巻 6 号 p. 397-406

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抄録

解剖実習用遺体を用いて, 側頭筋前部筋束の深層にある深部筋束の形態について観察した. この筋束の起始部である側頭下稜については, 頭蓋骨の骨面形態も併せて観察した結果, 以下の結論を得た.
1. 神経支配や筋膜の状態から, 側頭筋前部筋束の一部と思われた.
2. 高齢者では, 起始部である側頭下稜の骨面に突起が認められた.
3. この筋束は, 長径36.85±2.78mm, 幅径12.49±1.37mmで眼耳平面に対する傾斜角は80.83±2.46°であった.
以上のことから, 深部筋束は浅層の前部筋束の一部であるが下顎運動の際, 強い力が働き, 筋の付着部の骨表面に変化をもたらし, 筋束自体も独立した筋線維束として発達したものと考えられた.

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© Japanese Association for Oral Biology
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