43 巻 (2014) p. 263-268
【緒言】エミリーA09®(プラスオプティクス社。以下エミリー)は、従来のフォトレフラクタ装置と同様に、被験者から離れて検査が可能な装置であり、従来の装置よりも測定範囲や測定時間などが改善されている。今回我々は、エミリーを含めた3種類の他覚的自動屈折検査装置の特徴を検討した。
【対象と方法】矯正視力1.0以上を有する10名20眼(男性10眼、女性10眼)、22~63歳を対象とした。据置型オートレフラクトメータ:TONOREF Ⅱ®(NIDEK社。以下トノレフ)、手持ち型オートレフラクトメータ:レチノマックスK-プラス3®(ライトン社。以下レチノマックス)およびエミリーを用いて明所下で他覚的屈折度数を測定し、自覚的屈折度数と比較検討を行った。
【結果】全ての装置において他覚的屈折度数は、自覚的屈折度数と有意な相関関係を認めた。トノレフとレチノマックスは、自覚度数と比べ他覚度数が有意に近視側に測定された。エミリーでは今回の対象全てにおいて有意差を認めなかったが、近視眼と遠視眼に分けて検討すると、それぞれにおいては自覚的屈折度数と有意差を認め、近視ではより近視側に、遠視ではより遠視側に測定された。また、エミリーを用いた検査では2名が測定不能であった。
【考按】他覚的自動屈折検査装置を用いて得られた値の評価の際には、装置による特徴を念頭に置く必要があると思われた。