小児の視機能発達を阻害する要因となりうる眼疾患の早期発見,早期治療のために,三歳児健康診査(以下,三歳児健診)への眼科スクリーニングの導入の試行が以前から行われてきた.そしてついに,平成2年10月より,三歳児健診に眼科スクリーニングを追加して,眼科医が参加することが,正式に認められるようになった.
そこで,この三歳児健診眼科スクリーニング導入について,特にそこへの視能訓練士の参加とその技術・経験の提供の可能性を念頭において,述べていきたい.
本文では,まず,当滋賀県において,三歳児健診に眼科スクリーニングを全国実施にさきがけて導入していった経過と,そこへの視能訓練士の果たした役割について報告する.そしてさらに,その中で得た乏しい経験から,三歳児健診眼科スクリーニングを実施するにあたって,検討しなければならない点について私見を交えて考察したい.