油化学
Online ISSN : 1884-2003
ISSN-L : 0513-398X
自動酸化油の毒性に関する研究 (第7報)
自動酸化油投与マウスの病理組織学的研究 (慢性毒性)
白 台鴻金田 尚志
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1978 年 27 巻 12 号 p. 851-855

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抄録

過酸化物及び二次酸化生成物の一定量を長期間マウスに経口投与し, 慢性毒性実験を行い, 小腸, 肝, 肺, じんの各組織について病理組織学的に検討し, 次の結果をえた。
1) 過酸化物及び二次酸化生成物の慢性毒性は一定量以上を長期間投与することにより発現したことから毒性発現にはあるbarrierが存在する。
2) 過酸化物及び二次酸化生成物による死亡マウスの小腸, 肝, 肺, じんなどの組織には急性毒性時の症状と同様, 細胞壊死と脂肪沈着が共通にみられ, さらに各器官には血管の拡張と充うっ血, 出血が認められた。これらの障害の程度は急性亜急性毒性時より一層顕著であった。このことから, 慢性毒性は過酸化物及び二次酸化生成物が小腸から直接吸収され, 各組織に運搬されそれが組織に蓄積した結果組織の障害が起こると推察された。

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