1980 年 29 巻 5 号 p. 330-335
各種条件下でのGlycine max (大豆) の懸濁培養による3-メチル-2-ブテン-1-オールと3-メチル-3-ブテン-1-オールの変換を調べた。3-メチル-2-ブテン-1-オールは組織培養により高率で3-メチル-2-ブテナールに変換されたが, 3-メチル-3-ブテン-1-オールには変化しなかった。一方3-メチル-3-ブテン-1-オールは低率ではあるが, 3-メチル-2-ブテン-1-オールと3-メチル-2-ブテナールとに変換された。ガスクロマトグラフィーで検出された成分の99%以上は培地から回収され, カルスは同じ成分をこん跡しか含まなかった。オーキシン・光・振とう・カルス移植量の変換に対する影響が調べられた。モノテルペンの生成は観察されなかった。