1985 年 34 巻 11 号 p. 962-963
光学活性カラムを用いる高速液体クロマトグラフィーによって,モノアシルグリセリンラセミ体の光学分割を検討した。モノアシルグリセリンを3,5-ジニトロフェニルウレタン誘導体に変換し,光学活性カラムスミパックスOA-2100(ν-アミノプロピルシラナイズドシリカに化学結合した(S)-2-(4-クロロフェニル)イソ吉草酸とそのアミド誘導体*,粒径5μm長さ25cm内径4mmのステンレス製カラム)を用いて分析した結果,ラセミ体が完全に分割された。
* (S)-2-(4-chlorophenyl) isovaleric acid and the amide derivatives of this acid chemically bonded to ν-aminopropyl silanized silica.