油化学
Online ISSN : 1884-2003
ISSN-L : 0513-398X
超純水製造に関する基礎的研究 (第 6 報)
強塩基性陰イオン交換樹脂からの溶出物
安居院 渡竹内 正人阿部 正彦荻野 圭三
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1990 年 39 巻 5 号 p. 307-313

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抄録

本研究では純水製造に用いられる代表的強塩基性陰イオン交換樹脂 (SBAER, ゲル型3種と多孔性2種) からの微量溶出物について調べた.
充分洗浄した再生型 (OH型) のSBAERを, あらかじめ窒素ガスを吹き込んだ精製純水中で100d, 50℃で浸漬した.溶出してきた溶出物量は1L湿潤樹脂の乾燥樹脂当たり1.4×10-1から3.0mgC/hで, その主成分は官能基の分解物であるトリメチルアミンであった.溶出物はゲル濾過クロマトグラフ分析の結果, 高分子量成分としては, ポリスチレンスルホン酸塩換算分子量で500以上1万以下の範囲にあり, 分子量2,200, 4,000及び5,900の3成分が共通して含まれていることがわかった.逆相クロマトグラフ分析で, 低分子量成分中に含まれる芳香族の溶出物の構造を推定した.

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© 公益社団法人 日本油化学会
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