1993 年 42 巻 11 号 p. 905-909
生分解 (MITI法) 過程におけるC14-α-SFMeの化学構造の変化をIR, NMR及びHPLC分析で追跡し, α-SFMeの生分解経路を検討した。
その結果つぎのことが示唆された。微生物によるα-SFMeの分解は, アルキル基末端におけるカルボキシル基の形成 (ω-酸化) に始まり, 炭素数が2個ずつはずれるβ-酸化が続き, 一時的に, 分解中間体であるα-スルホコハク酸モノメチルが生成する。この分解中間体は脱硫酸化後さらに分解する。