油化学
Online ISSN : 1884-2003
ISSN-L : 0513-398X
33S-NMR スペクトルの基準物質としての硫酸アンモニウム
小杉 善雄
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1993 年 42 巻 8 号 p. 612-618

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抄録

硫黄-33 NMRの化学シフトと線幅の基準として, 硫酸アンモニウムを提案した。1 M溶液をスペクトル幅1500 Hz, データポイント4 K, パルス幅π/2, パルス遅れ0・1s, 5 Hzのブロードニングの窓関数で測定した時の線幅8・5 Hzを基準とする。二重管法を用いて, 任意のパルス条件下で得られたスペクトルから硫酸アンモニウムとの相対線幅を求めると, 標準パルス条件下での線幅が算出できる。本方法は, NMRの線幅の評価の標準化を可能にする。

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© 公益社団法人 日本油化学会
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