油化学
Online ISSN : 1884-2003
ISSN-L : 0513-398X
米ヌカ原油の脱色について
山田 武敏小松 善鉱
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1956 年 5 巻 5 号 p. 296-298

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抄録

1) 高酸価米ヌカ原油を70℃において, 濃硫酸0.5%を加えかきまぜ混和して後, ただちに活性白土を加えて処理することに依つてきわめて淡色な米ヌカ精製油が得られた。
2) 米ヌカ原油を硫酸処理すると, 色調が変化するが, これは鉄セッケンの分解による因子も含まれる。
3) 本方法は, シュウ酸と活性白土の併用, 活性白土に濃硫酸をあらかじめ注加する方法, および硫酸処理後水洗, 脱水して後活性白土を添加する方法に比べて脱色効果は良好である。
4) 本方法による硫酸処理の最適条件は, 多少性状を異にする米ヌカ油にも同じに適用される。

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© 公益社団法人 日本油化学会
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