日本油化学会誌
Online ISSN : 1884-1996
Print ISSN : 1341-8327
フルオロアルキル基含有 1,3-ジビニルテトラメチルジシロキサンーアクリル酸コオリゴマーの合成と性質
沢田 英夫山本 恵司大植 正敏川瀬 徳三早川 由夫馬場 昌範三谷 元宏
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45 巻 (1996) 1 号 p. 37-43

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抄録

過酸化フルオロアルカノイルと1, 3-ジビニル-1,1,3,3-テトラメチルジシロキサンおよびアクリル酸とのラジカル環化コオリゴメル化反応により, 1,1,3,3-テトラメチル-1,3-ジシラ-2-オキサシクロヘキサンユニットを含む新規なフルオロアルキル基含有シリコンコオリゴマーが比較的収率よく, 温和な条件下にて得られることが見いだされた。これらフルオロシリコンコオリゴマーは水以外にメタノール, エタノール, テトラヒドロフラン, N, N-ジメチルホルムアミド, ジメチルスルホキシド等の汎用の有機溶剤に可溶となることが示された。興味深いことに, これらコオリゴマーは, ベンゼン, トルエンおよびキシレン等の芳香族系非極性溶剤に可溶となることが見いだされた。これら含フッ素オリゴマーは水の表面張力を効率よく低下させることができ, さらにはこれらオリゴマー表面において高い撥油性能を有するこ, とが明らかとなった。すなわち, これらフルオロアルキル基含有シリコンコオリゴマーは両親媒性材料に特有な性質を示すことが明らかとなった。さらに, これらコオリゴマーはin vitroの系において高選択的な抗エイズ活性を示すことが明らかにされた。

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