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日本油化学会誌
Vol. 46 (1997) No. 3 P 301-307

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http://doi.org/10.5650/jos1996.46.301


ジアシルグリセリン (DG) は, 血清トリアシルグリセリン (TG) の上昇を抑制する脂質である。1, 3-DGと1, 2-DGから成るDGの栄養学的特徴を, ラットで検討した。DGとTGの間には, 消化及び代謝過程において, 明らかな違いが認められた。結果は次の通りである。 (1) 小腸内において, DGからはTGの消化物中にはほとんど見られなかった1-モノアシルグリセリンが生成した。 (2) DG投与後には, TGと比較して多量の脂肪酸が小腸から門脈へ放出された。 (3) DG摂取は, 肝臓での脂肪酸のβ酸化を促進し, ケトン体を尿中へ放出させた。 (4) ラットにおいて, DG投与後の酸素消費量は, TG投与後に比べて増加した。これらの結果から, DGはエネルギーとして利用されやすく, そのためTGと比較して体脂肪として蓄積しにくいものと考えられた。

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