2017 年 10 巻 2 号 p. 109-114
Active Individual Muscle Stretching(AID)を用いたSelf Stretchingによる身体柔軟性と自己効力感の経時的変化を検討した.整形外科疾患により通院などで治療中ではない成人9名(男性6名,女性3名,31.9±7.5歳)を対象とした.6種類のAIDならびに週2回の実施頻度を条件に10週間実施し,研究開始時,中間,終了時の測定値を比較検証した.また,慢性腰痛者の変化を検証した.結果,長座体前屈は開始時に比べて中間と終了時が有意に高値となった一方,自己効力感には有意差が認められなかった.慢性腰痛者2名の痛みが消失および軽減した.本条件により身体柔軟性が改善することが示唆された.また,慢性腰痛に対する実施効果が期待された.