労働安全衛生研究
Online ISSN : 1883-678X
Print ISSN : 1882-6822
ISSN-L : 1882-6822
技術解説
JIS Q 45001のリスクアセスメント―リスク及び機会を中心に―
豊田 寿夫
著者情報
ジャーナル フリー

2019 年 12 巻 1 号 p. 33-40

詳細
抄録

OH&Sマネジメントシステムの新規格JIS Q 45001:2018のリスクアセスメントは,運用対象の業種に応じ労働安全衛生法第28 条の2 及び第57条の3 の規定により告示された二つのリスクアセスメント指針にもとづき実施しなければならない.ところが,国際規格ISO 45001:2018が“ISOの附属書SL”の枠組みで作られているため, “リスク及び機会”という概念が持ち込まれ,新規格の運用には二つのリスクとそれぞれに対応する機会,合計 4種類のリスク関連要素が入り込んでくることになった.また,規格要求事項自体には特定のリスクの低減レベ ルについて規定がない.そのため,本稿のリスクアセスメントは労働安全衛生法関連の両指針に従い新規格が求める“合理的に実現可能な程度に低い”リスクレベルを実現する枠組みを備えるものとする.なお,リスクア セスメントの仕組みと実施の手順ではJIS Q 31010:2012のリスク領域とリスクの区分に則って進め,目標のリスクレベルを達成する上での対応策を提案する.なお,2種類の機会については先行して新規格を運用中の英国 の例を参考に我が国での運用に備えてその検証を行う.

著者関連情報
© 2019 独立行政法人 労働安全衛生総合研究所
前の記事 次の記事
feedback
Top