2021 年 41 巻 1 号 p. 1-6
原テストと投球時肩痛の関連を検討した.肩痛のために投球不能となり,治療を要した野球選手(要治療群)42人と肩痛はあるが投球可能な選手(投球可能な肩痛群)46人および,症状のない選手(症状なし群)201人を対象とし,原テスト各項目の陽性率と総点数について比較,検討した.原テスト総点数は,症状なし群,投球可能な肩痛群,要治療群の順に低下した.原テスト総点数が8点以下となると肩痛が生じ,7点以下になると投球不能となる可能性があるため,医師の診察が必要であると考えられた.