2023 年 43 巻 3 号 p. 111-115
2020東京オリンピックで公益財団法人日本バレーボール協会(以下JVA)メディカルグループはインドアとビーチの2競技の主に選手と役員を対象とした会場医療を担当した.われわれは2018年,2019年7月のプレ大会と2020東京オリンピックの医療サポートを担当しており,プレ大会での会場医療も踏まえた2020東京オリンピックビーチバレーボール競技での暑熱環境結果や医療状況について報告する.本大会はコロナ感染第6波の影響により複数の医療有資格者の辞退がありミニマムな医療体制で対応せざるを得なかった.本大会のWBGTは連日28~30℃を超えており,夕方以降に湿度が70~80%と高かったが,プレ大会より熱中症関連の傷病者は少なく,軽微な外傷のみであった.