2023 年 43 巻 3 号 p. 116-120
目的:コロナ下の2021年に行われた2020オリンピック東京大会6人制バレーボール競技有明アリーナ会場におけるメディカルサポートを担当したので報告する.
方法:日本バレーボール協会メディカルユニットメンバー(医療有資格者)のボランティア約60名を中心に,男女24カ国バレーボール選手役員のメディカルサポートを行うべく,8年前から事前準備,医務室・感染症テント設営,医薬品管理,搬送訓練,診療等を行った.
結果:競技中断例は7件8例で足関節捻挫(靱帯損傷)が5例,試合棄権は4例で,CPA(心肺機能停止)例はなかった.
結論:オリンピックという大舞台におけるメディカルサポート経験が,今後のスポーツ医療現場でのレガシーになることを望む.