作業療法
Online ISSN : 2434-4419
Print ISSN : 0289-4920
研究論文
急性期脳卒中患者における上肢機能評価を用いた麻痺した利き手で箸操作が自立できる予測因子の検討
近藤 健関根 圭介武田 智徳野口 直人李 範爽
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キーワード: 脳卒中, 評価, 箸操作, 上肢機能, STEF
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2019 年 38 巻 3 号 p. 277-284

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抄録

急性期脳卒中患者に上肢機能評価を用いて,麻痺した利き手で箸操作自立を予測する因子を調べた.初期評価は発症から6.4±1.4日に握力,ピンチ力,10秒テスト,Fugl-Meyer Assessment for Upper Extremity,簡易上肢機能検査(以下,STEF),Motor Activity Log を実施した.退院前(発症から17.3±4.6日)に箸操作の自立度を評価し,予測因子を求めた.予測因子にSTEFが抽出され,カットオフ値は50点であった.STEFが箸操作自立の予測因子に抽出されたことで,箸操作が自立するためには物品操作の速度が必要であることが示唆された.

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© 2019 一般社団法人日本作業療法士協会
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