作業療法
Online ISSN : 2434-4419
Print ISSN : 0289-4920
研究論文
高齢者のうつ状態の有無は社会的役割とどのような関係があるのか
〜役割チェックリストを用いた検討〜
竹原 敦石井 良和繁田 雅弘山田 孝
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2019 年 38 巻 5 号 p. 541-549

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抄録

本研究では農村地帯の高齢者708名を対象に,うつ状態の有無は社会的役割の変化とどのように関連するか調査・検討した.ロジスティック回帰分析の結果(オッズ比;OR,信頼区間;CI),役割は,「学生」 減少 (OR:6.25,95%CI:2.43〜7.42),「趣味」 なし (OR:5.54,95%CI:3.02〜10.18),「家族」 減少 (OR:4.23,95%CI:2.82〜6.35),「趣味」 維持 (OR:2.77,95%CI:1.40〜5.49),「宗教」減少 (OR:2.75,95%CI:1.06〜7.09),「勤労者」 減少 (OR:2.32,95%CI:1.43〜3.75),また,「性別」(OR:3.41,95%CI:2.10〜5.53),「年齢階級」(OR:2.11,95%CI:1.34〜3.34)」は,うつ状態と強い関連があった.役割変化の評価により,高齢者のうつ状態を読み解く可能性が示唆された.

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© 2019 一般社団法人日本作業療法士協会
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