作業療法
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Print ISSN : 0289-4920
実践報告
リハビリテーションに関する達成動機尺度に基づいた自己評定法と面接法を併用した人工股関節全置換術後の患者に対する介入
松本 健太郎佐野 伸之
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2021 年 40 巻 3 号 p. 329-335

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抄録

作業療法では,対象者の生活行為がやり遂げられるように,意欲を引き出す支援が重要となる.今回,人工股関節全置換術後患者に対して,自己評定法に加えて半構造的面接法を併用することで,対象者の目標に対する意欲や生活行為への参加を高められた介入手順について報告する.リハビリテーションに関する達成動機尺度の得点から達成動機の状態を把握し,面接法により事例の作業参加につながる目標,行動計画,周囲のサポートについて合意形成した.その内容を視覚的に意識づけし適宜修正することで,事例の達成動機の向上や積極的な行動変容が窺えた.達成動機の観点から面接法を併用することで,サポート内容を明確化することが期待できる.

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© 2021 一般社団法人日本作業療法士協会
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