2026 年 45 巻 4 号 p. 499-506
認知機能が低下した整形外科疾患患者に関する退院時の申し送りについて,療法士と介護スタッフが重視する情報項目を明らかにし,新たな申し送り票を作成することを目的とした.療法士25名,介護スタッフ45名を対象にしたアンケートの結果,ADLや転倒リスク,認知機能に加え,性格や生活習慣等の心理社会的情報が双方にとって重要であることが明らかになった.認知機能の低下を有する患者が病院から地域へと環境が変化する際に,療法士と介護スタッフが連携強化を図ることで,個別的支援の質向上に寄与すると考えられる.一方で,対象地域および機関が限定的であり,対象者自身の要素が不足するなどの課題も示唆された.