2026 年 45 巻 4 号 p. 546-553
精神科病院に9年間入院し,意欲・発動性の低下が認められる統合失調症のクライエントに対して,クライエントが目標とする髭剃りのスキルの習得を目指してCognitive Orientation to daily Occupational Performance(以下,CO-OP)を用いた個別プログラム(全10回,週1回,1時間/回)を実施した.その結果,作業遂行,主観的QOLの向上が認められた.本事例報告は,自ら目標を設定し,試行錯誤を重ねながら作業に取り組む機会を提供するCO-OPアプローチが,統合失調症のクライエントに対しても有効な介入である可能性を示唆している.