プロダクトモデルを介した3次元CADシステムによる部材設計と設計照査システムとの間のデータ移動は, 照査結果が不適の場合, 満足するまで繰り返されるため, 効率化が望まれるところである. そこで本研究では, プロダクトモデルによるデータ相互運用機能を利用しながら, 簡易照査を行ったり, 部材の外部拘束条件に対する判断を行ったりする複数のエージェントを背後で動作させることにより, ユーザの設計を支援してくれるようなMultiAgent-CADの開発を行った. さらに鋼構造3次元プロダクトモデルを構築し, 開発したシステムを設計例題に適用して, その有効性を検証した.