2002 年 37 巻 p. 13-18
本研究は東京において、都市情報誌の表紙に掲載され単独でエリア特集を組まれる等、特に注目度の高い28エリアを対象に、_(1)_統計指標からみると商業地としてどのような特性を持っているのか、_(2)_「都市情報誌」での取り上げられ方の変化と統計指標からみた商業的特性の変化にはどのような関連があるのか、について明らかにしている。結論としては_(1)_28エリアは業種構成比より6つのタイプに分けられた。_(2)_服飾品等の業種を中心とするエリアは総店舗数・買回り型店舗数ともに増加傾向がみられた。_(3)_注目度の変化と統計指標からみた商業的特性の変化には関連がみられた、等が明らかとなった。また、「都市情報誌」に登場するエリアは周辺エリアと連携しながらエリアが形成されていくケースも多く、今後商業地域の振興策を講じる際には個別の地域だけでなく周辺地域の商業的特性を踏まえ、互いに連携しつつ、進めていく必要性が指摘された。