2002 年 37 巻 p. 157-162
公共交通機関の停留所までの歩行距離は、人々を自家用車から公共交通機関に引きつけるために重要な旅行抵抗の一つである。本研究は、公共交通機関の停留所の立地や構造が引き起こす潜在的な利用者数の損失を見積もるとともに、いくつかの改善策とその効果を提示することを目的とする。異なるタイプの停留所の比較とケーススタディを通じて、バスや路面電車の停留所が徒歩距離の増大と停留所周辺に居住する潜在的利用者数の削減を引き起こすことを示した。それらの影響は、受容可能な歩行距離を250mと短めに取ることでより明らかに表れる。バスや路面電車の停留所を横断歩道付近に動かすことで、歩行距離内人口は、2から3倍に改善される可能性がある。