都市計画論文集
Online ISSN : 2185-0593
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日常的な環境配慮行動が通勤自動車共同利用選択へ及ぼす影響に関する研究
平石 浩之中村 文彦大蔵 泉
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ジャーナル オープンアクセス

2002 年 37 巻 p. 199-204

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抄録

欧米のカーシェアリングでは、参加している利用者の環境意識は一般市民よりも高いとの報告がされている。長期の利用者の場合、さらに公共交通利用の増加もみられる。そこで 本研究では、環境配慮意識や環境負荷軽減となる実際の行動を選択要因に組み込んだカーシェアリングの利用需要モデルの構築を行う。環境配慮指標としては、日常的な環境負荷軽減となる実行動について調査を行った結果を用いている。需要モデルには、通勤者特性、環境配慮指標、提供されるカーシェアリングのサービスレベルを組み込んだ。本モデルから、環境配慮が高まるほど、カーシェアリングの利用に対する支払い意志額の増加が期待できる。

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© 2002 公益社団法人 日本都市計画学会
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