本研究は、中高年者のPCを利用した情報空間における市民参加の現状を明らかにするとともに、ICカードに電子地域通貨のアプリケーションを搭載した場合のまちづくり拡大可能性を明らかにすることを目的としている。中高年者は、地域電子会議室への参加登録やIT講習会への受講に積極的に取り組んでいるが、PC操作の不慣れが、中高年者の情報空間への参加を妨げていることを明らかにする。そして、ICカードの高年層の申請率は、若中年層の申請率を上回っており、PC以外の装置を使った情報空間へのまちづくり参加の拡大の可能性を示す。