都市計画論文集
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地方都市における医療施設の新規立地による周辺影響と立地誘導の方向性
市川 美穂子大村 謙二郎有田 智一藤井 さやか
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ジャーナル オープンアクセス

2006 年 41.3 巻 p. 803-808

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抄録

地方都市では、商業施設や公共公益施設などの大規模集客施設の郊外化が進行し、都市機能の拡散化や中心市街地衰退の遠因となっている。本研究では、郊外化する公共公益施設の中でも医療施設の立地動向に着目し、今後の地方都市における医療施設整備のあり方を論じることを目的としている。はじめに、地方都市の過去20年間における医療施設の新規立地(新設・移転)の動向を把握し、都市特性との関連性から医療施設の新規立地特性を抽出した。これによると、都市特性は4つのタイプ、新規立地特性は6つのタイプに分類された。このうち、特に市街化度の高い都市において多くみられた市街化区域外市街地縁辺立地型の医療施設は、周辺地域の土地利用に影響を及ぼすため、都市計画的見地からの立地誘導が必要であることが明らかになった。誘導の方向性としては、市街化区域内に立地する医療施設に関しては現地建替えを促進し、また、市街化調整区域への新規立地に関しては、周辺地域を含めた計画的立地を促進することを指摘した。

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© 2006 公益社団法人 日本都市計画学会
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