近年、先進諸国では、「持続可能な都市(Sustainable Cities)」の実現に向けた様々な取り組みが進められており、「環境指標(Environmental Index)」は、それらの実現ための重要な政策ツールとして注目されている。現在、全国の自治体では、「環境基本計画」の見直しが行われており、その中で提示された環境目標の達成度を測定するための環境指標のあり方や土地利用政策との関係性を明らかにしていくことが重要な課題となっている。本研究は、以上のような背景を踏まえて、都市の持続可能性に関連する指標として「環境持続可能性指標(Environmental Sustainability Index : ESI)」の開発を行うとともに、東京都をケーススタディとして、それらのESIと土地利用実態との関係性について考察を行うものである。