都市計画論文集
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歴史地区における民有の樹林保全の課題と対策
景観保全と都市防火に着目して
高松 正彦大窪 健之
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キーワード: 寺院, 武家地跡, 樹林, 保全
ジャーナル オープンアクセス

2013 年 48 巻 2 号 p. 111-119

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抄録

我が国の旧城下町等の歴史地区には、その成立過程において形成された寺院や武家屋敷の集団がみられ、その中には現代においても連続した社寺林や屋敷林等が帯や塊となって残存しているところがある。これらの樹林は、木造家屋が密集しがちな歴史地区においても歴史的景観を形成するとともに、延焼遮断等として防火性能を発揮することが期待される。しかしながら一方で、市街地の民有地敷地内の樹林が徐々に消失しており、歴史地区の樹林も例外ではなく失われつつあると考えられる。そこで本稿では、これらの樹林の現状と30年間における変化を把握するとともに、樹林に対する市区町村の景観・防火機能に関する評価、樹林が現在においても保全されている理由及び現在直面している課題を調査分析した。さらに調査分析の結果から樹林を将来にわたって保全するための制度的方策を導いた。

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© 2013 公益社団法人 日本都市計画学会
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