都市計画論文集
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地域差のあるオフピーク通勤による首都圏の鉄道混雑緩和に関する研究
西山 直輝室町 泰徳
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2014 年 49 巻 3 号 p. 849-854

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抄録

本研究では,首都圏の都市鉄道が近年抱える課題の1つである混雑を対象に,これを地域差のあるオフピーク通勤により緩和できるかどうかに関して検討することを目的としている.時間軸を考慮した鉄道ネットワーク上の利用者均衡配分による分析結果から,地域差のあるオフピーク通勤により,ほぼ全ての路線でピーク時混雑率が下がり,180%以上の混雑率区間が全て解消される結果となった.オフピーク通勤シナリオは,現状の始業時刻前後の60分に限定して早着・遅刻不効用を適用しないという設定であることから,企業側が60分程度始業時刻を相互調整することによりピーク時混雑率の大幅な減少を図れる可能性が示されたと考えられる.また,地域差のあるオフピーク通勤の実施方針としては,混雑率削減の目的からは,首都圏におけるほとんどの地域において始業時刻分布をピーク後にずらすことが望ましいものの,郊外部には現状維持やピーク前にずらすことが望ましい地域も存在することが示された.

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© 2014 公益社団法人 日本都市計画学会
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