2015 年 50 巻 3 号 p. 1025-1031
公と民の連携による空き家予防・活用のための地域連携体制づくりに取り組んだ千葉県流山市の取り組み事例をとりあげ、体制整備のための課題とその対応、具体的には空き家発生要因に対してどのように空き家予防のスキーム作りを行ったのか、その体制と進め方、スキーム案作成方法や案の検証方法のプロセスと課題を、関係者の意見・市民の意見から、地域特殊事項を踏まえて分析している。本事例では関係者でプラットホームをつくり、課題の共有化を行い、大枠のスキーム作り、さらに詳細なスキーム検討、スキーム見直しを、実践する関係者の意見交換を行い、さらに客観的なデーターや相談事例の収集・分析から現状の共有化、それらを踏まえさらに意見交換する中で「共通の目標」と「共通の手段」を共有するプロセスを得ている。