都市計画論文集
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パーソントリップ調査小ゾーンデータを用いた都市特性別トリップ長推計手法に関する研究
鉢呂 和紀松本 邦彦澤木 昌典
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2015 年 50 巻 3 号 p. 684-689

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抄録
運輸部門の二酸化炭素排出量の削減目標の設定に際し、移動距離の推計かかる負担を軽減するために、パーソントリップ調査における小ゾーンの範囲で発生・集中するトリップ数を集計したデータ(以下、「小ゾーンデータ」と記す)を用いて合計トリップ長を精度高く推計する手法を開発することを目的とする。精度がより推計を行えるが、推計の実施者に負担が大きなデータを用いた場合と比べ、誤差が小さくなる方法とその適用可能性について検討する。 小ゾーンデータを用いた推計において発生する誤差と、「道路」「建物用地」「その他農用地」の土地利用がなされている地域の割合を、累乗関数として近似すると高い相関が見られ、その関数を用いると、64.9%の市町で誤差が15%以内に収まる推計結果が得られた。 また、別の方法では滋賀県下の小ゾーンを人口の分布傾向により4類型に分類し、小ゾーンの「面積」「トリップ数」「人口密度」の3指標を説明変数にした重回帰式を用いて合計トリップ長の推計を行った。結果、二つの小ゾーン類型においてそれぞれ77.3%と100%の小ゾーンで郵便番号データを用いた推計結果からの誤差が±15%以内に収まった。
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© 2015 公益社団法人 日本都市計画学会
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