2016 年 51 巻 3 号 p. 459-465
日本では商業の郊外立地やライフスタイルの変化、高齢化、人口減少等の問題に直面しており、市街地のスプロール化が進んでいる。との対応策として、中心市街地に機能を集約し中心市街地の活性化を図るコンパクトシティの概念が注目されている。日本においてコンパクトシティの概念は広く認知されており、人口減少や高齢化問題に対応するため様々なレベルでの計画に適用されている。本研究では人口10万人以上の地方都市を対象にコンパクト性に評価を行い、街路ネットワークから見た都市の空間構造の分析を行った。その結果、コンパクト性の高い都市ではスペースシンタックス理論により求められるアクセス性を表す指標が正規分布に近い形となった。