抄録
本研究は,九州・中国・四国地方内の人口5万人以下の小規模自治体のうち,近年都市計画マスタープラン(都市MP)を策定・改訂した自治体を対象として,都市計画マスタープランの必要性に対する認識を問うたものである.具体的には,アンケート調査により都市MP策定・改訂理由や望ましいと考える都市MPの役割等を問うた.その結果,1)多くの自治体が都市の将来像確定の重要性を認識しながらも,実際の都市MP策定・改訂には実務的契機を要すること,2)明確な将来像を記載せず,あえて曖昧な将来像を記載する自治体が存在すること,3)多くの自治体が都市MPの役割の強化を望む一方で,その役割を減じることを望む自治体も少数ではあるが存在すること等を明らかにした.これらを踏まえ,現行都市MPの修正・改善の方向性として,都市MPの役割の軽減,あるいは強化の2つの観点から考察を展開した.