2017 年 52 巻 3 号 p. 1262-1267
高速道路のSA/PAは本来の休憩機能だけでなく観光地までの途中での食事や土産品購買等様々なサービス提供が期待されている。こうしたSA/PAのマーケティング戦略では、観光客ドライバーの多様性を考慮していく必要がある。そこで本研究では、潜在クラス分析を高速道路(中国道)利用ドライバーのSA/PA立寄行動データに適用することにより、立寄行動パターンを規定する潜在クラス因子によるマーケット・セグメンテーションモデルを構築する。本論文では、提案する共変量を考慮した潜在クラス分析モデルの同定化と中国道データへの適用結果について考察し、その結果共変量を考慮した2クラスモデルにより、立寄行動パターンを規定する2つの潜在クラスを特定化できた。