人口が集積する三大都市圏(首都圏、中京圏、近畿圏)を対象に、高度成長後、人口増加が緩やかとなったバブル期以降(1990~2010年)の市街化区域とその人口推移から、都市の類型化を行い、モデルとなる都市を抽出し、市街地特性を分析することにより、大都市地域に適したコンパクトな市街地形成に向けた参考となる知見を得ることを目的とする。市街化区域を拡大せずに人口増加している都市と、市街化区域の拡大に比べて人口が増加している都市は、公共交通の利便性が高い上、1)新規鉄道路線や鉄道駅の開業に伴い土地区画整理事業が施行、2)ニュータウン等の面的開発の実施、3)景観保全の取り組みが進められていることが明らかとなった。