都市計画論文集
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借地権型マンションの敷地の借地期間延長と買取に関する制度と市場整備
日本の借地権型マンションの課題に対するイギリスのリースホールド制度の適用の可能性
中城 康彦齊藤 広子
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ジャーナル オープンアクセス

2017 年 52 巻 3 号 p. 521-527

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抄録

日本で借地権型マンションにおいて土地の買取制度を確立する必要が高まっている。そこで、借地権マンションが多い、イギリスの事例から、借地権型マンションの土地の買取、あるいは期間延長の制度を、2016年8月にイギリスのロンドンで調査した結果から明らかにする。わが国で、このような制度を導入して、イギリスの制度のように借地権の買取や延長制度を整備するには、第一に借地権マンションの管理組合の役割の明確化、管理組合が借地権に関与できるのか否かと合意形成手法の法的な確立、第二に借地権の市場価値の評価方法の確立、第三に円滑な取引のための専門家の第三者が関与できる体制の構築が必要である。

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© 2017 公益社団法人 日本都市計画学会
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