都市計画論文集
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公共交通運賃割引施策と高齢者の歩数ならびに外出先との関連性分析
鎌田 佑太郎松中 亮治大庭 哲治中川 大
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ジャーナル オープンアクセス

2017 年 52 巻 3 号 p. 841-848

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抄録

本研究は公共交通の運賃の割引と高齢者の1日あたりの平均歩数ならびに外出先との関係を明らかにすることを目的に,富山市で実施している「おでかけ定期券事業」を対象とし,端末機を配布しGPSログデータ・歩数データを収集して割引が適用される定期券所有者と適用されない非所有者を比較することで分析した. その結果,定期券所有者と定期券非所有者の1日あたりの平均歩数が8,000歩を上回る人の割合を比較すると,定期券所有者が13.6%,定期券非所有者が10.1%と定期券所有者の方が有意に大きいことを明らかにした.また,GPSログデータにより1ヶ月にわたる実際の行動を詳細に把握した上で,定期券所有者は非所有者に比べて,外出先が幹線道路沿いよりも割引対象である公共交通沿線の地域に集中することを明らかにした.

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© 2017 公益社団法人 日本都市計画学会
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