都市計画論文集
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巨大災害時疎開シミュレーションの構築と検証
南海トラフ巨大地震を対象とした疎開行動の量的検討
廣井 悠斉藤 健太福和 伸夫
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ジャーナル オープンアクセス

2018 年 53 巻 3 号 p. 897-904

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抄録

巨大災害が発生すると仮設住宅の不足など様々な原因によって、大規模な被災者の世帯移動が発生する可能性がある.本研究は、このような巨大災害時に移動する世帯の数を推定する巨大災害時疎開シミュレーションを構築した。このシミュレーションでは、破損した家屋、空き家、被災世帯数などの数値とアンケート調査から導き出した疎開に関する意思決定モデルを用いてモンテカルロシミュレーションを行ったものである。本研究では南海トラフ巨大地震の数値例を紹介し、またモバイル空間統計を用いて熊本地震を対象としたシミュレーションの検証も行った.

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© 2018 公益社団法人 日本都市計画学会
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